有給休暇を取れないアナタへ。有給休暇を取れるようにする方法と上司周囲が納得しやすい有給休暇取得理由を解説。

有給休暇

有給休暇を取れないと悩んでいる方のために「有給休暇を取れるようにする方法」、「上司周囲が納得しやすい有給休暇取得理由」等について解説しています。

マサ山本

まず理解しておこう!有給休暇に関する法律周りの知識。

有給休暇を取れないと悩んでいるアナタがまずしなければならないのは、有給休暇に関する法律周りを把握・理解すること。

これが出来ていないと、会社・上司にいいように振り回され、また、どこまでが正常でどこまでが異常なのかの判断がつきませんのでアナタはどんどん追い込まれていってしまいます。

給休暇に関する法律周りを理解し、把握すれば、アナタは冷静になれます。会社、上司の言っていることが、法律的に違法なのかどうかがわかるようになります。

正面から会社・上司と戦わなくとも、精神的に大きな余裕を手にすることが出来ます。そして、コンプライアンスがしっかりしている会社なら、このようなことはないのだと理解することが出来ます。

有給は法律で認められた権利!

有給を取るのがなんとなく気まずいとか、上司に言いにくいというケースは少なくありません。どうしても「他の人は働いているのに」とか「人に迷惑をかけてしまうくらいなら休まないほうがいい」と考えてしまうこともあるでしょう。

また、中には有給休暇をとることで、職場の人間関係に悪影響が出ることを懸念してしまうという方もいらっしゃるかもしれません。あなたもそんな悩みを抱えていませんか?

たしかに、職場にはそれぞれいろいろな状況や複雑な人間関係が発生します。その中で、いかに円滑に業務や人間関係を作っていくかということはとても大切なことですが、忘れてはいけないことがあります。

それは『有給休暇が法律で定められた権利』だということです。本来であれば、遠慮することなく堂々と有給休暇をとっていいのです。そして、有給休暇の権利はあなた以外の職場の人間にもあるのですから、申し訳ないな…と思う必要はありません。

有給休暇に関しては、労働基準法39条で定められた権利なのです。

労働基準法39条
使用者は、その雇入れの日から起算して六箇月間継続勤務し全労働日の八割以上出勤した労働者に対して、継続し、又は分割した十労働日の有給休暇を与えなければならない。

電子政府の総合窓口e-Gov〔イーガブ〕:労働基準法(昭和二十二年四月七日法律第四十九号)

このことからもわかる通り、有給休暇は雇用する側の義務であり、働く側の権利なのです。そして、この権利はすべての労働者に平等に認められています。

ですので、有給休暇を取ることは、あなただけでなく職場の他の人にも認められています。つまり、あなたが有給休暇をとることは誰かの迷惑になることではないのです。

そして、有給休暇をとったことで人間関係が悪化するということがもしあったとしたら…。それは、あなたの会社の労働環境が法に準じていないものかもしれません。

もし、心当たりがあるようなら、少しだけ…自分の職場環境を考え直してみるのもいいのではないでしょうか。

有給休暇を取ることは、法律で認められた権利ということ、そして…

有給休暇は勤続年数によって異なる

有給休暇の日数は、勤続期間によって異なります。

勤続勤務年数

  • 6ヶ月10日
  • 1年6ヶ月11日
  • 2年6ヶ月12日
  • 3年6ヶ月14日
  • 4年6ヶ月16日
  • 5年6ヶ月18日
  • 6年6ヶ月以上20日

法律で認められた権利とはいうものの、会社側にも有給休暇の時期を変更する権利が認められています。それは、次のようなケースです。

  • 有給休暇を取と業務に支障が出る場合
  • 会社側が有給休暇を取れるように必要な努力をしている

という場合です。

つまり会社側は、有給休暇そのものを拒否することはできませんが、有給休暇をとるタイミングに関しては、話し合う余地があるということです。

有給休暇は社員だけ?

有給休暇は、正社員だけの権利ではありません。パートナやアルバイトのでも有給休暇を取ることが法律で認められています。

先ほどご紹介した社員の場合とは、条件が異なります。

週の所定労働日数や年間の所定労働日数によって細かく日数が定められています。

  • 週の所定労働日数が4日で1年間の所定労働日数が169日から216日の場合:時期…就業半年後、日数…7日
  • 週の所定労働日数が3日で1年間の所定労働日数が121日から168日の場合:時期…就業半年後、日数…5日
  • 週の所定労働日数2日で1年間の所定労働日数が73日から120日の場合:時期…就業半年後、日数…3日
  • 週の所定労働日数が1日で1年間の所定労働日数が48日から72日の場合:時期…就業半年後、日数…1日

パートやアルバイトでも半年以上勤務した場合で、条件を満たしていれば有給休暇が認められます。

有給休暇が取れない職場環境というケースも

有給休暇を取りやすい環境が整っていない会社も残念ながら存在しています。有給休暇は、法律で認められた権利だと解っていても「でも、うちの会社は違うから…」と独自ルールを押し付けたり、有給休暇を取らせない会社もあります。

また、社員全体が有給休暇を取らないのが当たり前という認識をしている場合あるのです。そのような場合は、有給休暇を取ろとうしただけで「空気を読めない人」扱いされて白い目で見られることもあります。

以前、こんなことがありました。

ある会社で旅行の為に有給休暇を取ろうした社員いました。

ですが、その会社は慢性的な人手不足…誰かが有給休暇をとるとそれだけで業務が滞ってしまうということで、実質上、有給休暇が認められなかったのです。

何度も有給休暇が先延ばしにされて、その上、ボーナスの査定を下げられた社員は転職を決意しました。転職先の会社では、有給休暇は認められており、旅行に行くことができた…というものです。

有給休暇が法によって認められている権利であるということを会社や他の社員が認識しているかということも、有給休暇を取りやすい環境があるかどうかということのポイントになります。

上司周囲が納得しやすい有給休暇取得理由は?

続いては、上司周囲が納得しやすい有給休暇取得理由について解説します。

これは根本的な解決方法ではなく、今の環境でよりスムーズに有給休暇を取得するためのテクニックです。

根本的な解決方法については後述します。

有給休暇をスムーズに取るためのテクニック

有給休暇は、休息やリフレッシュそして、やむを得ない事情がある場合に取ることができるものです。先ほどもご紹介したとおり、法律で認められている権利ですが、やはり取るなら気持ち良くスムーズに取得したいですよね。

そこで、今の職場でなんとなく有給休暇が取りづらい…そんなあなたの為に、有給休暇をスムーズとるために工夫やポイントをご紹介します。

  • 早めに伝える
  • 他の社員の有給休暇の際には気持ちよく送り出す空気を作る

まず、もっとも重要なポイントは『できるだけ早く伝えること』です。

あなたが有給休暇を取っている間にも会社は動いているのですから、できるだけ早めに伝えておくことで他の社員の負担を少なくすることができます。

引継ぎなどが必要な場合は特に、できるだけ早めに有給休暇の申請を出すようにしましょう。

そして、他の方が有給休暇を取ったときに、気持ちよく休ませてあげることも大切です。

職場の人間関係は複雑ですが、あなたが他の方の有給休暇の際に気持ちよく送り出してあげればそれだけで「有給休暇を取りやすい」空気が生まれるものです。

ある中小企業でのお話です。人員が限られた会社で入社3年目の社員が、有給休暇を取得しました。理由は、彼女との旅行…。この有給休暇に反発したのが会社に長年勤めてきた50代の男性でした。

いわゆる「最近の若い者は…」という感じだったのです。そして、有給休暇を取って戻ってきた若手社員に嫌みを言う始末…。このせいで、会社の他の社員は有給休暇を取りづらくなってしまったのです。

そんな中、また他の社員が有給休暇を取ろうしたときのこと…また、嫌みが始まるのかと思ったところに、彼女との旅行で有給休暇を取った若手社員が「会社のことは任せて、思いっきり楽しんで来てください」と声をかけたそうです。

この言葉が響いたのか、有給休暇を取ることで嫌みを言っていたベテラン社員もすっかり大人しくなり、会社の雰囲気も良くなったのです。

文字にするとちょっとしたことですが、やはり、そこは人間ですからち些細なことで感情が動かれることがあるのです。

有給休暇をスムーズに取りたいなら、他の社員の有給休暇の時には喜んでカバーしてあげるという姿勢も大切です。

有給休暇は、権利ですから弁護士に相談するとか労働基準監督署に行くという対応も出ないわけではありません。

ですが、今の職場で事を荒立てることは避けたいものです。だからこそ、早めの連絡とあなたが率先して有給休暇を取りやすい空気を作っていくことが大切なのです。

職場で一目置かれる人になれるなら今の職場でも堂々と有給休暇を取れるようになる

実際問題、これは難易度高めと言わざるを得ませんが、もしできるなら理想的な有給を積極的に取得できるようになる方法の一つです。

私が過去に会社員していた時、とても素敵な先輩がいました。彼は、誰にでも優しく、時に厳しく、職場内での評価が高い人でした。

電話が鳴り、応対した派遣社員さんが、誰に代わればいいのかわからずオロオロしていたら、面倒くさがらずに堂々と積極的に電話応対したり、雰囲気的に出来る男オーラが漂っているので、私に対して罵倒の嵐だった上司でさえも、彼にだけはキツく言えない…そんな先輩でした。

そんな先輩は、会社側の人間と労働者側の間の潤滑油のような存在でした。

派遣社員、お局社員、女性社員からの人気があるので、何をするにしても彼は批判されることがありませんでした。

そして、上司も彼の主張は受け入れざるを得ないことが多かったのです。

彼は、その職場ではあり得ない暴挙に出たことがありました。彼女と旅行に行くからと有給休暇を1週間取得したのです。

当時の職場は、1日たりとも有給を取るなんて許されない…という雰囲気が漂っていました。

そこへ「彼女との旅行のために1週間の有給休暇」…衝撃的でした。

でも、誰も文句を言う人はおらず、皆、快く送り出しました。

これでこの職場も少しは有給を申請しやすい空気が出来るかも…。先輩はそのきっかけになってくれたのかも…という思いをその職場で働く人間の多くが抱きました。

普段文句しか言わないようなお局さんは、大好きな先輩のすることなので、何も言わず好意的でした。

私に怒鳴ってばかりの上司は、「君のすることなら…」とこれまた好意的でした。

職場で一目置かれている人はどんな職場であっても堂々と有給休暇を取れるのです。

勿論、有給休暇中、迷惑が掛からないように準備・根回ししておくことも必要。その先輩にはそれが出来る能力も備わっていました。

そして、自分が一週間もいないことで社内であいつ不要なんじゃね?と思われないかというようなくだらない不安を抱くような人でもありませんでした。

今から出来る人と思われるようになるには大変な工夫・努力が必要でしょう。忙しい中、能力アップと日々の仕事を両立させるのは並大抵のことではありません。

私自身、人より早く出勤するなどして、周囲からの高評価を得ることはできるようになりましたが、根本的な手際の悪さ、要領の悪さは改善させることが出来ず、有給休暇取得はその職場ではできませんでした。

今の有給休暇取得が難しい環境で自分だけが取れるようになる…あるいは、取れるような環境へ自分が変えていくというのはやはり相当高いハードルであると言わざるを得ません。

有給休暇を取れるようにする根本的な解決方法

まず、有給休暇に関する法的な権利と義務をキチンと把握しておくこと。

そうすることで、アナタは、自らの置かれている理不尽な状況を冷静に分析し、対処できる基盤を得ることになります。

業界・業種・職種・職場的に、有給休暇を自由に取ることが出来ないのが暗黙の了解となっているところはあります。

そういったところで、法律的に私の主張が正しいからと上司や同僚に理解を求めても思うように賛同を得ることが出来ないケースが多いです。

それには、業界・業種・職種・職場により様々な理由があります。

有休休暇を自由に取っていては仕事が回らないと多くの人間が思っている。好き勝手有給休暇を取ると、後が大変。

職場の中心的人物である上司の有給休暇軽視の考えに同調することで、職場で上手に仕事している人がたくさんいる。逆らうのが面倒くさい、リスクがあると考えている。

有給休暇を好きに取る、もしくはそういった考えに同調することで自分勝手でワガママな責任感が欠如しているダメ社員と思われたくない。

など。日本独自の耐え忍ぶ美徳などが影響し、職場独特の異常な雰囲気が醸し出されていて、正論がスルーされたり、潰されてしまったり、最悪の場合、アナタが何等かの嫌がらせの標的になってしまうことも…。

また、職場の全員が、嫌々働いているわけではありません。耐え忍ぶ美徳・自分を犠牲にして会社に貢献することを正義とし、そこに喜びを感じる人種も存在します。そういった人から、有給休暇に関する賛同を得るのは極めて難しいといえます。

ただ、そういった社員は多くはありません。そして、そういった風潮を野放しにして会社が長年に渡り維持され続けることは可能性として低いでしょう。

アナタが、高い志をもって、会社の明るい未来のために、”有給休暇の積極的な取得が重要である”と信じて行動するというならば止めはしません。

しかし、それはかなりのそして様々苦難が待ち受けていることでしょう。

それはいつ実現するのか?本当に実現するのか?実現するとしたら何年後か?5年後か?10年後か?20年後か?30年後か?

気が付けば、会社の有給休暇に人生を捧げていたなんてことも…。しかも、それでも実現しないかもしれないのです…。

だけど、そんなことをしなくても、環境を能動的に変えることで、アナタは有給休暇を積極的に取ることが出来るようになるのです。

日本の企業・職場でクレバーに賢く有給休暇が取れない状況を改善する方法は…

配置転換を要望する…もしくは、それが叶わないなら会社を変える、転職すればいいのです。

先述の有給休暇が比較的とりやすい傾向にある業界・業種・職種・職場を視野に入れて配置転換を希望する、転職活動を行うのです。

現状、有給休暇を取りやすい環境、とりにくい環境というのがあるのは変えることが出来ない事実。

アナタ自身の願望を第一に考えるならば、その事実を把握した上で有給休暇が取りやすい環境に移るのが「有給休暇を積極的に取得できるようになる」最も簡単で有効な方法です。

ただし、その特徴は、一端に過ぎないことは理解しておく必要があります。有給休暇を積極的に取得できるようになるが…

  • 将来性的に盛り上がりが期待できない業界
  • 給料が安い業界である
  • 平日休みが多い業界である
  • キャリアアップが困難な職種である
等々、別の望ましくない特徴が隠されていることも…。

そういった様々なメリットデメリットを総合的に把握して、よりよい転職を行おうと思うなら、転職エージェントに登録するのは良い手です。

MEMO
転職のプロに相談を仰ぎながら二人三脚で新たな道を開拓するのが最もアナタにとっての転職成功の可能性が高い方法です。

転職エージェントに登録したからと言って、すぐに、絶対に転職しなきゃいけないわけではありません。

経験豊富・知識豊富な専門家と話をすることで社会全体におけるアナタの置かれている状況の異常性を知ることが出来、今のアナタの状況がどうなのかを客観的に知ることが出来きます。

転職への事務的なことなどの疑問もクリアになり、転職へのハードルが凄く下がり、別の道があるのだと思えるようになり、気楽に、そして強気でいられるようにもなれます。

転職をすぐしない場合でも、今の環境に疑問を感じているなら登録しておくべきです。

有給休暇に関するQ&A

Q会社側が有給申請を断ることはできるの?

A会社側は、原則として有給休暇を断ることはできません。業務に支障がでる場合などに有給休暇の時期を変更することはできますが、有給休暇そのものは拒否できません。

Q有給休暇が取れない会社はブラック?

A有給休暇は、法律で認められ権利で会社は拒否することはできません。もし、有給休暇を取らせてもらえないなら、ブラック企業といわれてもしたかありません。そのような場合には、転職という方法もあります。

投稿者プロフィール

マサ山本
マサ山本
40代。小さな会社の社長。20代で起業したが、今思えばもっと会社員として経験を積んでいても良かったのではないかと思う今日この頃。その思いを胸に人生の岐路に悩む若者の役に立つ助言が出来れば嬉しいと思い記事を書いています。